かなり昔の問題ですが、UE4.13以前のバージョンを使っている状態で、Windows 10のCreators Updateを適用すると、右クリック時などのメニュー全般が表示されないという問題があります。
4.14以降を使っている場合には既に修正済みなため問題は発生しませんが、もし書籍などを使って学習している際に古いUE4を使っていると問題により、学習が進めらないという問題が発生します。
実際にこの問題に遭遇している方を発見したため、念のために対処方法を記事化しておきたいと思います。
DirectX 12もしくはOpneGLモードでエディターを動かす
この問題は標準のエディター環境、DirectX 11を利用して動かしている場合に発生します。つまり他のレンダラー環境であれば発生しないということらしいです。
これを行うためには、UE4のエディターを起動する際にコマンドライン引数からレンダラーを指定します。ランチャーを起動し、エディターを起動する前に下記のようにショートカットを作成しましょう。
これでデスクトップ上にショートカットが作成されます。
右クリックからプロパティを選択し、リンク先のパス指定の最後に"-D3D12"、もしくは"-opengl"のどちらかを指定します。
これでOKを押して完了です。
ショートカットから通常と同様にエディターを起動する
あとはデスクトップのショートカットをダブルクリックで起動し、プロジェクトを指定して起動するか、新規プロジェクトの作成を通常通り行ってください。
この指定をした場合、DirectX 11でのレンダリングと比較すると少しだけ差がでるかもしれませんが、多くの場合は上手く動作するはずです。何より学習目的の場合には大きな問題にはならないと思うので、この方法を試して学習を進めてください。
なおこの問題はWindows 10のみの問題なので、Windows 7やWindows 8.1、もしくはMacOSでは発生しないはずです。
※ 極める本の場合、バージョンが4.7.6を指定しているので、D3D12は効かないかもしれません。その場合にはOpenGLを指定してください。