Let's Enjoy Unreal Engine

Unreal Engineを使って遊んでみましょう

UE4 ブループリント逆引きリファレンスという本を書きました

突然ですが「Unreal Engine 4 ブループリント逆引きリファレンス ゲーム・映像制作現場で役立つビジュアルスクリプトガイド」という本を書きました。

今回は少しセールスポイントを紹介していきます。

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Amazon.co.jp: Unreal Engine 4 ブループリント逆引きリファレンス ゲーム・映像制作現場で役立つビジュアルスクリプトガイド: alwei: 本

 ブループリント初級者から中級者までをしっかりサポート

本書はプログラマーはもちろん、ゲームデザイナー、アーティストと呼ばれる職種の方でもブループリントが使えるようになるために、とにかく手順を解説します。

公式ドキュメントはわかりやすいのですが、初心者は細かい操作で躓くことが多いですので、とにかく画像を交えてこれでもかというほどに手順を踏んで解説しています。

プログラマーの方には少し煩わしいと思いますが、小さいことで躓く人が少しでも減ってほしいという配慮だということでご容赦ください。

そしてブループリントやノードベースのビジュアルスクリプト初級者から中級者の方がブループリントを使いこなせるように、基本機能をほぼ網羅して解説しております。

上級者の方には少し物足りないかもしれませんが、様々な機能の利用方法が掲載されていますので、すぐ近くに置いておき、さっと逆引きから使い方を調べることも可能です。

 日本語UIと英語UIでの名前も併記

これはかなりレアな本だと思いますが、本書はUE4.10の日本語バージョンで解説しつつ、UIの名前は英語名を併記しました。この作業は想像以上に大変でしたが、UE4というツールの性質上、日本語の翻訳は安定していないことも多く、英語で見た方がわかりやすいパターンもあります。

またプロの現場では英語を使う方も多く、「英語ではなんだっけ?」とならないようにするためにもここは日本語と英語を併記していくことにしました。

編集者の方にも相当負担をかけてしまいまして、この手の本で日本語と英語を併記して作成するパターンは滅多にないそうです。その分完成度が高いものへとなったと思います。

フルカラーでノードもみやすいように画像も大きく掲載

全ページフルカラーで、ノードが小さくて読めない!ということがないように画像はかなり大きいサイズで掲載しております。

恐らくノードが読めないということもないはずです。そのあたりは編集者の方にもがんばっていただきました。

画像にはしっかりとノードのどことどこを繋げばいいのかという赤字も書かれていますので、迷うようなこともないはずです。

サンプルプロジェクトをダウンロード可能

ブループリントの基本的な使い方や、ノード自体の解説となる章以外ではサンプルのプロジェクトも用意しています。

もし、本を読んだだけで使い方がわからなければサンプルプロジェクトをダウンロードしてもらえれば具体的にどのような実装を行なっているのかも理解できるはずです。

サンプルプロジェクトはかなり大きいサイズとなっていますので、ダウンロードの際にはモバイル回線などを利用していないかの確認をしてください。

Kindle版(電子書籍)も発売

リファレンス本という性質上、どこへでも持ち運びたいと思いますが、大型本なので大変です。というわけでせっかくなので本書はKindle版(電子書籍)も発売させていただくこととなりました。

Kindle用に最適化されているわけではありませんが、本書は電子書籍向けとも思っております。ぜひよろしければこちらもお求めください。

本を書いた感想

本の執筆自体は始めてではありませんが、今回は自分ひとりによる単著でしかも500ページ以上の大型本という性質上、作業は膨大なものとなりました。画像の数は恐らく1000枚を越えております。

執筆から本の校正作業が完了するまで3ヶ月程度しか時間がありませんでした。特に去年の年末は、執筆作業をしながら他の仕事を複数こなしつつ、自作のゲームを開発しなければならないという3重苦で進行していました。

UE4の仕事をやっているのに、UE4でやりたいことがなかなかできないという状況になりつつも最終的には本を書いて良かったなと今では思います。

原稿のページ数や文字数を後で数えた時には600ページ以上、約15万文字程度の量になっており、自分でも驚きの量です…おかげで文章を書くというのに苦はまったくなくなりましたし、書き方の勉強にもなりました。

 

今回を機に、更に他のUE4本が執筆されるといいなと思います。

いや、本当に皆さんよろしくお願いします。私が読みたいので。