昨晩UE4.9の正式版がリリースされました。
詳細は公式サイトのリリースノートなどで確認してください。
さて、UE4.9ではモバイル機能周りがかなり強化されていますが、同じレンダリング方式を採用しているHTML5の方も強化されています。何よりもEmscriptenなどのサードパーティ製ツールのインストールが必要なくなったので、UE4.9さえインストールすれば誰でもすぐに確認する事が出来ます。
デフォルトでビルドパッケージを圧縮するようになったため、サイズはとても小さくなりました。元のサイズから3分の1程度になります。この影響で今まで簡単に実行出来ていたローカルでの実行が少しだけややこしくなっています。
プロジェクトをHTML5用にビルド
当然ですが、HTML5用にまずはビルドする必要があります。
ビルド手順は上記を確認してください。
問題がなければそのままビルドしたフォルダーを開きます。
ローカルホストサーバーを起動する
UE4.9からローカルホストで起動するためのサーバーとしてのヘルパープログラムが添付されるようになりました。
これを起動します。
デフォルトでは8000番ポートを使用するようです。コマンドライン引数を渡せば別のポート番号を指定する事も可能な模様。特に問題がなければこのままで。
ブラウザーで起動する
HTML5やWebGLに対応済みブラウザーを起動します。※ChromeやOpera、Firefoxなど
URLの中に"http://localhost:8000/[ProjectName]-HTML5-Shipping.html"というように指定してページを開きます。当然ですが、ヘルパーと同じフォルダーに全てのデータやHTMLがないといけません。
あとは起動するまでゆっくりと待つだけです。
4.9でレンダリングが強化され、実行も速くなったのかほぼエディターで実行したのと変わらないくらいサクサクと動きます。起動から読み込みも1分もかからず、30秒程度といったところ。
はい、このクオリティが普通にブラウザーで動くのはやはり凄いです。
Webサーバーでの実行
4.9では以前のようにDropbox経由の実行が出来なくなってしまいました。結果的にWebサーバー上で実行するには、自前かレンタルサーバーにインストールしたApacheの設定を若干変える必要がありそうです。
下記はHTML5のフォルダーに作成されるreadmeテキストからです。
Add the following in .conf or .htaccess file. ( edit the directory name accordingly )
<Directory "${SRVROOT}/htdocs">
AddEncoding gzip gz
</Directory>
普段からサーバーを弄っている人には難しくない設定だと思いますので、4.9からサーバーデプロイ時には設定してあげてください。