Let's Enjoy Unreal Engine

Unreal Engineを使って遊んでみましょう

UE4 4.9から変更になったHTML5ビルドの実行方法

昨晩UE4.9の正式版がリリースされました。

詳細は公式サイトのリリースノートなどで確認してください。

 さて、UE4.9ではモバイル機能周りがかなり強化されていますが、同じレンダリング方式を採用しているHTML5の方も強化されています。何よりもEmscriptenなどのサードパーティツールのインストールが必要なくなったので、UE4.9さえインストールすれば誰でもすぐに確認する事が出来ます。

 デフォルトでビルドパッケージを圧縮するようになったため、サイズはとても小さくなりました。元のサイズから3分の1程度になります。この影響で今まで簡単に実行出来ていたローカルでの実行が少しだけややこしくなっています。

 プロジェクトをHTML5用にビルド

当然ですが、HTML5用にまずはビルドする必要があります。

unrealengine.hatenablog.com

ビルド手順は上記を確認してください。

問題がなければそのままビルドしたフォルダーを開きます。

ローカルホストサーバーを起動する

UE4.9からローカルホストで起動するためのサーバーとしてのヘルパープログラムが添付されるようになりました。

f:id:alwei:20150901210408j:plain

これを起動します。

f:id:alwei:20150901210446j:plain

 デフォルトでは8000番ポートを使用するようです。コマンドライン引数を渡せば別のポート番号を指定する事も可能な模様。特に問題がなければこのままで。

ブラウザーで起動する

HTML5WebGLに対応済みブラウザーを起動します。※ChromeOperaFirefoxなど

URLの中に"http://localhost:8000/[ProjectName]-HTML5-Shipping.html"というように指定してページを開きます。当然ですが、ヘルパーと同じフォルダーに全てのデータやHTMLがないといけません。

あとは起動するまでゆっくりと待つだけです。

f:id:alwei:20150901211331j:plain

4.9でレンダリングが強化され、実行も速くなったのかほぼエディターで実行したのと変わらないくらいサクサクと動きます。起動から読み込みも1分もかからず、30秒程度といったところ。

はい、このクオリティが普通にブラウザーで動くのはやはり凄いです。

Webサーバーでの実行

4.9では以前のようにDropbox経由の実行が出来なくなってしまいました。結果的にWebサーバー上で実行するには、自前かレンタルサーバーにインストールしたApacheの設定を若干変える必要がありそうです。

下記はHTML5のフォルダーに作成されるreadmeテキストからです。

 Add the following in .conf or .htaccess file. ( edit the directory name accordingly )

<Directory "${SRVROOT}/htdocs">
AddEncoding gzip gz
</Directory>

 gzipとgzのエンコード設定が必要そうです。

普段からサーバーを弄っている人には難しくない設定だと思いますので、4.9からサーバーデプロイ時には設定してあげてください。