現在開催中のGoogle I/Oの「VR at Google」というセッションにて、Google VRことDaydreamというVRプラットフォームのUE4対応が発表されました。以下の動画がイメージを掴みやすいです。
なんと発表されたその場で既に利用可能!と相変わらず驚きの展開です。
というわけで早速試してみました。
ドヤっと。
05/21 追記:どうやら試していたのがDaydreamアプリではなく、Google VR SDKを利用したCardboard相当のもののようです。一旦Daydreamアプリとしての部分を取り下げさせていただきます。調べてみた結果、DaydreamアプリをサポートするAndroid端末は現状ではNexus 6Pのみのようです。
正式対応はUE4.12から
まず正式対応するのは6/1にリリースされると言われているUE4.12からです。
現状すぐにそのままでは利用できません。
ではどうやって利用するのかと言うとUE4のGitHubリポジトリーから4.12ブランチに切り替えて、ソースコードを最新にします。
https://github.com/EpicGames/UnrealEngine/tree/4.12
上記のアドレスにはEpicGamesのアカウントを登録してUE4のリポジトリーに登録しないと見れませんので注意してください。
ここからソースをエンジンビルドしてからあとは以下のドキュメントにそって、プラグインをオンにして利用するだけです。
Google VR Development | Unreal Engine
とりあえず簡単に動かしてみました。
UE4を使ってGoogle VR Daydreamアプリとして起動してみた。端末はGalaxy S6 Edge。#UE4Study pic.twitter.com/Fqs7oVSgql
— alwei (@aizen76) 2016年5月20日
動かしてみた感想
動かしてみた感想は、UE4に用意されているSimpleHMDプラグインよりも圧倒的に精度もよく、またドリフトといった現象も起きていません。この時点でかなりいい感じではありますが、レンダリングはほとんどCardboardと差がないといった感じです。Gear VRは専用アプリとして作るとレンダリング品質も上がっていたので、ここはやはり専用端末と差があるな~といった感じです。
ただ、Android上で気軽に配布可能なAPKとして作成できるので、野良アプリも作りやすいのはいいですね。そして何よりもDaydreamはデバイスコントローラー制御ができます。むしろこちらが本領発揮の場となるでしょう。
VRとしてはCardboardよりも高品質、そしてデバイスコントローラーによる制御、何よりも幅広いAndroidで動作するというところが魅力です。Gear VRとは微妙に立ち位置が異なっているような気はします。
とりあえずUE4を使っている人であればAndroidでモバイルVRアプリを作る際にこれを使わない理由はないですね。気になっている方はぜひ試してみてください。