Let's Enjoy Unreal Engine

Unreal Engineを使って遊んでみましょう

UE5 Stack O Botプロジェクトで少し面白い部分を解説

UE5 早期アクセス版に"Stack O Bot"という新しいサンプルプロジェクトが公式から提供されました。

www.unrealengine.com
unrealengine.com

シンプルながらもUE5最新の機能を使っていたり、少し特殊な実装をしている部分もあって非常に興味深いので、今回は少し趣向を変えて比較的軽めにサンプルについてを解説してみたいと思います。

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UE5 最速Chaos使い方入門!※サンプルプロジェクト配布あり

本記事はUnreal Engine (UE) Advent Calendar 2021(カレンダー3)の18日目の記事です。

qiita.com

さて、UE5のEA版が利用可能となり、かなり経ちましたね。更にUE5のマトリックスデモも少し前に滅茶苦茶話題になりました。

www.youtube.com

映像の凄さはもちろんですが、他にも多くの息を呑むような演出が沢山あります。個人的には特に凄いと思ったのが物理演算で使われている新システムであるChaos(ケイオス or カオス)です。とにかく破壊表現が綺麗!うっとりとしてしまいます。

しかしChaosはほとんど情報もなく、使い方についてやサンプルも少ないです。サクっとChaosの使い方がわかるようなサンプルってないの~?ってずっと個人的に思っていました。

だから自分で作ってみました!

github.com

このプロジェクトはUE5 EA版で動作します。UE4.27以前では動作しませんのでご注意ください。今回はこのサンプルプロジェクトを使って、Chaosの使い方を最速で理解できるように説明していきたいと思います!!

今回紹介するのはあくまでもChaos Destruction(破壊表現)のみです。Cloth(布)やVehicles(車体)について解説しませんので予めご了承ください。

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UE5 Game Featuresで簡単に依存関係なしのコンポーネントを作ってみる

今回もUE5についての解説記事です。

UE5に搭載される新機能で、Game Features & Modular Gameplayというものがあります。

docs.unrealengine.com

ドキュメントによると以下が概要となっています。

これらのプラグインを使用した機能を作成すると、プロジェクトのコードベースを明確で読み取りやすい状態に維持し、さらに無関係の機能同士の予期しないインタラクションや依存関係を回避するなど、複数のメリットがあります。これは、時間の経過とともに機能セットが変化するライブ製品を開発する場合に特に重要です。

今ひとつわかりにくい!まぁ要約すると、

プロジェクトとは完全に独立した依存関係が全くない何らかの機能を簡単に追加、削除することができる機能

ということです。

実際に触ってみるのが一番はやいですね。では早速使ってみましょう。今回はUE5 EA版を利用しています。

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UE4からUE5で仕様変更・非推奨・削除される機能について

現在Unreal Engine 5 Early Accessが公開されてから半年近く経過されました。それにあたって、少しずつわかってきたことがあります。そして最終的にUE4からUE5へと移行する人にとって最も重要なことが、『UE4にあった機能でUE5になったらなくなる機能があるのか?』ということです。

果たして現在使っている機能がUE5になっても残っているのか?ということが気になっている人もそこそこ多いのではないでしょうか。今回は少し趣旨を変えて、種類別にどの機能がなくなるのかをわかりやすくしておきたいと思います。

なおこれらの情報は既に公式ドキュメントにも公開されていますので、より詳しい情報はそちらから得ることができますので、あくまでも手っ取り早く知りたいという方向けの情報となります。公式ドキュメントでの解説は以下から。

移行ガイド | Unreal Engine ドキュメント
Unreal Engine 5 の重要な変更点 | Unreal Engine ドキュメント

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UE4 Asset Searchでアセットを楽に検索しよう

今回はUE4.26から搭載されていたアセットを楽に検索するための「Asset Search」プラグインを紹介します。

Asset Searchプラグインは名前の通り"アセットの検索"に特化したプラグインです。

使い方は非常に簡単ですので、早速使ってみましょう。

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UE4 レベルスナップショットでレベルを復元しよう

UE4.27が正式にリリースされました。

docs.unrealengine.com

既にUE5 EAがあるため、大きなアップデートはこれまでと比較すると少ないかもしれませんが、それでも十分なアップデートがあります。特に映像やバーチャルプロダクション向け機能が目立ちます。

今回紹介するのは4.27で導入されたレベルスナップショットという新機能です。本来はバーチャルプロダクションなどで使われる機能なのかもしれませんが、非常に優秀な機能でどのプロジェクトにおいても有用だと思いますので紹介しておきます。

まずスナップショットとは何か?というと特定の状態を保存して、復元する機能のことを言います。スナップショットはプログラムのデバッグなどで活用されることが多いですが、レベルスナップショットは現在のレベルの状態を保存し、その状態をいつでも復元できるようになるというものです。これが使えるようになれば、「色々と調整したけど、違う手段も試したいな~。でもこれを保存しておくわけにもいかないし。」という状況に出会った時に、保存した状況にいつでも復元できるというわけです。早速使ってみましょう。

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UE4 ShippingでSteamworksを利用できるようにする

PCでゲームをリリースする際、一番多くの方がリリースしたいのはやはりSteamだと思います。Steamでリリースするのはかなりハードルが高く、各種申請や審査を乗り越えて基本的に全て英語でValve社とやりとりしなくてはなりません。

それを乗り越えて「やっとリリースだ!」となった場合に、いざSteamのリリースバージョンビルドを実行してみるとSteam固有の機能(マッチメイキングや実績など)が動かないことがあります。
これはなぜかというとUE4はDevelopmentビルドとShippingビルドでSteam用の機能を切り替えるように処理しているためです。今回はそういった方に向けての非常に限定的ながらも重要な話をしてみたいと思います。

今回の話はUE4.26.2時点での話となりますので、それより前のバージョンや4.27や5.0など後のバージョンでは多少違うことがありますのでご了承ください。

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