Let's Enjoy Unreal Engine

Unreal Engineを使って遊んでみましょう

UE4 アセットの参照について

UE4を触り始めた初心者の場合、ついやってしまうダメな事がいくつかあります。

特に重要なのはアセットの扱いでこれは注意しておかないと簡単にプロジェクトを破損させてしまう可能性があります。

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アセットの移動や名前変更、削除は必ずコンテンツブラウザーから

一番簡単にアセットの情報を壊す方法があります。それはUE4のエディター上からではなく、WindowsエクスプローラーやMacのFinderなど外部ツールを使ってアセットを編集する事です。

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UE4のアセットは全てインポートを行なうと、".uasset"という独自の形式に変換されてUE4のエディター上で上手く扱えるようになります。このuassetにはファイルの参照情報や特殊なパラメーターの情報など実に様々なものが含まれています。

なので、UE4のコンテンツブラウザー以外から編集してはいけません。編集を行なう場合には必ずコンテンツブラウザー上で行ないます。

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アセットを右クリックすると様々なコマンドが出現します。名前変更や削除など。移動させたいコピーをさせたいなどの場合にはアセットを別フォルダーにドラッグ&ドロップします。なお、同じフォルダー階層内に同じ名前のアセットは当然作れませんので、注意してください。

もし不正な編集を行なった場合

多くの場合、コンテンツブラウザー内で編集を行なっていれば大きな問題は起きませんが、無理矢理な操作を行なうとアセットを破損させてしまう事が多々あります。参照ビューアーを使ってアセットがどういう参照を行なっているのか確認しましょう。

UE4で超便利なリファレンスビューワーを使ってみよう - Let's Enjoy Unreal Engine

Unreal Engine | Reference Viewer (参照ビューア)

参照ビューアーの中で不正な参照が行なわれているのが確認出来た場合には、そのアセットを取り除く必要があります。不正な参照というのは既にコンテンツブラウザーにはないものをなぜか参照しているという状態です。

これは多くの場合エディター上で問題を起こしてしまいます。とにかく慌てずに操作をしていく事です。やり方のひとつとしては参照の置換という操作を行ないます。

Unreal Engine | Replace References ツール

これは複数に複製されたアセットの参照を置換していくというツールです。もし問題が起きているアセットがあれば部分的に複製して、問題がないアセットへと統合していくという手段があります。

しかしこの参照置換ツールというのはなかなか頭で理解していないと、より危険性が高くなるので最終手段と考えた方がよさそうです。一番簡単な対処方法はオートバックアップ、もしくはソースコントロールシステムからの旧バージョンへの復旧です。

特にブループリントは複雑な参照を持つ事が多く、無茶な事をさせるとあっという間に破損してしまうという事に注意してください。一度破損してしまうとエディターのクラッシュやらが頻発する恐れがあります。

アセットが破損してしまったと思ったら、出来る限り早くバックアップから復旧させてください。もしプロジェクトが起動しなくなってしまった場合には以下の記事も参考にしてみてください。


UE4がクラッシュしてしまう時の対処方法 - Let's Enjoy Unreal Engine