Let's Enjoy Unreal Engine

Unreal Engineを使って遊んでみましょう

UE4 作業用PCについて考えてみる

無料化により新しくUE4を始める人も増えたという事により、きっとスペックが足りないという人が増えた事でしょう。UE4でゲームを作るのには確かにそこそこのスペックが必要です。

ではどの程度のものが必要か、コストパフォーマンスも踏まえて考えてみましょう。まずは価格.comビデオカードを検索してみましょう。

価格.com - ビデオカード | 通販・価格比較・製品情報

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 一番大事なのはビデオカード

もはや言うまでもありませんが、綺麗なグラフィックを描画するためにはそこそこのビデオカードが必要です。ではどの程度実際に必要なのか?

もし貴方がOculus Rift DK2などの高解像度を3Dで描画する仕組みを使いたいという事であれば、ほぼGeforceだとGTXシリーズのハイエンドモデルを選ぶ事になります。

GTX 680、690、770、780、970、980あたり。

OculusのようにFPSが重要な機器では妥協が許されなくなりますので、お金をかける必要があります。

が、そうではない場合。コストパフォーマンス重視でそこそこUE4が動けばいいというのなら、GTX 750Tiは値段も1万円代で手に入りなかなか悪くないパフォーマンスです。ほとんどのゲームが問題ないレベルで動くでしょう

実際の性能の参考に以下のページは役立ちます。


グラフィックボード別性能比較 - ベンチマークテスト

ぶっちゃけスコアが2000以上でているものであればほぼ問題はないです。うちのPCではGeforce GTX 650Ti BOOSTを使っていますが、作業に問題を感じた事はありません。

ローコストでUE4を動かしてみたい!という方には現在も低価格で手に入りやすいGTX 750Tiは最も無難な選択肢と言えそうです。

もちろんお金をかけられるのならもっと上位のものを選ぶべきです。

CPUは?

これは実はそこまで重要ではないです。うちのPCでは第一世代 Core i7-920(Intel)を使っていますが、全く問題は感じていません。第一世代というのはもう8年近く前のモデルですが、Visual Studioのビルドも特に遅いわけではないので、最近のCore i7、もしくはCore i5でも十分な速度がでるはずです。

出来ればCPUはIntel製品を選ぶべきかと思いますが、最低でも4コアついているものであればどれでも大丈夫です。2コアはちょっときついかもしれません。Core 2シリーズだとさすがに古すぎて辛いと思います。

メモリーはどのくらい?

これは最低が8GBあった方がいいです。一時期6GBでUE4を触っていましたが、やはりメモリーが足らなくなるケースが何度かありました。今はメモリーを倍に増やして12GBにしていますが、これであれば快適です。

ちなみにうちのPCは8年前のチップセットマザーボードなので、メモリースロットが今では珍しいトリプルチャンネル仕様で、対応するメモリーが非常に少なかったです。

最近のマザーボードでは大抵がデュアルチャンネルになりました。8GB x 2スロットで16GBでもだいたい2万円以内です。最低でも8GBですが、快適にしたいのならぜひ16GBで。

Amazon.co.jp: 8GB - メモリ / PCパーツ: パソコン・周辺機器

HDDは?またはSSD

これは最低でも512GB。できれば1TB以上のHDD推奨です。しかしUE4ではそこそこにファイルIOが行なわれるので、快適に使うのであればSSDをオススメします。最近はSSDも値段が下がり、512GBでも2万円コースです。

Amazon.co.jp: SSD 512GB: パソコン・周辺機器ストア

本当にお安くなりました。うちのPCは最近SSDへと切り替えましたが、PC全体が快適になったと思います。UE4はとにかく容量を食うので、SSDだけじゃ足りない場合、サブにDドライブなどを追加する事もオススメします。全体で1TBあればほぼ困る事はないでしょう。

サブモニターはいる?

はい。これもぜひ推奨したいと思います。UE4は作業環境的にマルチウィンドウ、マルチタブを自由に移動させる事が出来るので、平行して何か確認しながらの作業を行なう時にマルチディスプレイに出来ると凄く便利です。

現在の市場では24インチモニターでも2万円以下ですので、サブモニターがない方にはぜひオススメしたいところです。

Amazon.co.jp: 液晶モニタ 24インチ: パソコン・周辺機器ストア

ぶっちゃけデスクトップPCじゃなくてモバイルPCで使いたい

これは難しいところです。モバイルPCとなると基本的にサブモニターがない状況も多いので。しかしながら最近は値段安めでそこそこのモバイルPCも増えました。モバイルPCはノートPCの中でも携帯性が重要なもの多く、GPUオンボードなものが多いです。

私自身は Surface Pro2 というタブレットモバイルPCを持っていますが、これでUE4が動くか?というとそれなりに動きます。また負荷を下げる設定をしてあげれば十分に作業はできます。

UE4 エディター動作を極限まで軽くしてみる - Let's Enjoy Unreal Engine

UE4 OpenGL ES2プレビューを使って大幅な負荷軽減 - Let's Enjoy Unreal Engine

これらの最適化を使いながらであれば開発自体は十分に可能です。あと必要なのは最低限のCPU(4コア)、メモリー8GB、Intel HD Graphicsの4000番台以降であればなんとかなると思います。

ただし、快適に動く事を期待してはいけないでしょう。モバイルはモバイル用途で使うべきなのです。

モバイル型ではなく、ハイエンドノートPCであればUE4もデスクトップと同じかそれ以上の快適さで動くと思います。これはお値段と相談しながらG-Tuneあたりで探してみればいいと思います。

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ハイエンドがお好みであれば、ぜひALIENWAREで。

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まとめ

色々と語りましたが、UE4でそこそこ快適に作業する環境を揃えるのも今では10万円ちょっとあれば十分です。15万円もあればバッチリでしょう。これで十分綺麗なグラフィックのゲーム開発ができますので、投資していく価値はあるのではないでしょうか。

私自身8年近く前のPCをずっとカスタマイズして使っていますが、大きな不満もなく快適に使えています。ビデオカードやメモリーあたりであれば増設は容易です。ぜひとも検討してみてください。